Suimire

今日は撮影もお休みでして、
夜はオーディションでしたが日中、
新宿柿傳にて、通っている表千家の茶道教室のお茶席
「口切りの茶事」に参加してきました。




「口切りの茶事」とは、
立冬11月頃（開炉の頃）壷の口を切って、新しい葉茶を臼で挽き、
新茶をみなさんで頂く茶事のこと。
茶人にとっての新年の行事とも言える、華やかなお席なのだそうです。


名古屋帯の着付けは慣れていますが、茶席の袋帯
今朝はがんばって、二重太鼓を独りで着付けました。



さて、お茶亊へ～☆

「壷飾り」→「初炭」の後「懐石」→「濃茶」→「薄茶」
という流れ。

口切りの11月、そのお楽しみの懐石は、

向附　　鯛の昆布じめ　酢醤油　浜防腐

飯　　

汁　 　 白みそ椀　 結びくるみ生麩　からし添え

煮物椀　　蟹しんじょう　三つ葉　柚子

焼き物　　さわら（だと思う。笑）の西京漬け

強肴　　（炊き合わせ）　海老芋、穴子、絹さや、柚子

小吸　　　松の実

八寸　　　海老の黄金焼き、百合根

湯

香の物　　沢庵、水菜漬け

でした。（だと思う。。）


そんでお初めのお膳にて、茶懐石の特徴的な
一口に盛られた飯椀なんですけど。
「炊きたてを、まずは一口」という意味だそうです。
で、まずは一口、パクッ。
のご飯の美味しいこと！！！
炊きたて、つやっつやでした。

そんで、その飯椀について先生がおっしゃるには、

「飯椀が空になって、亭主がすぐにおかわりをお持ちしなくては
と慌ててしまうと、準備で忙しいのに申し訳ない。
まだ大丈夫ですよ。という客側の心遣いで、少しだけご飯を
残しておきましょう。」

そうなんだぁ。一口飯を半口残して。

が、、、、あれれれれ？？？？？



夏の茶事にて、私は日記に、少し残す事で、
椀をさげられる事なく、まだ食べますという意思表示だと
解釈していて、で、ブログにそう書いちゃったんですよね

いやだぁ勘違いしてたみたいです。。
初めて参加した夏の茶事、
やる事なす事にテンパっていて勘違いしちゃったんですかね、
解釈が間違ってたみたいで、ごめんなさーい

しかしまぁ、そういう思いやりというか、心遣い、
日本人の美しい礼儀ですよねぇ。
日々にも生かせたらいいなぁ。

しかも、その一口のご飯というのが、すごく
理にかなっていて重要な気がしたんです

まず、その一口が大変美味しかった事は今言わずもがな。
その直後、杯を頂くにあたり空きっ腹でお酒がまわって
しまわない様にという事（あくまで、私個人の主観ですが）
向附けを食べ終わり煮物椀が来る頃にまたお米が食べたいなぁ
という絶妙なタイミングに、ホッカホカのおかわりがやってきた事とか。

飯椀の蓋が開いている時間にやってくる炊き合わせを、
その蓋に盛りつけて頂く事。なども、蓋にすら無駄がないのね！！
と唸ってしまいました。

最終的には、飯椀に湯を張りお茶漬けにして、お椀を洗い
お懐しでキレイに拭いて亭主にお返しするという。
独特の文化ですけど、全てが招客と亭主のお互いの心遣いで
成り立っている、いろんな意味で理にかなった、日本人の
ルーツを感じることの出来る食事の時間なのでした。

そして食事が終わる頃、最初に墨を入れた釜から、
お茶をたてるのにちょうどいいよと言わんばかりに
湯気が上がっていました。
すごい。。ほんとになにもかも合理的。

そんな気持ちで、食べてる時は夢中で忘れてるんですけど、
食べ終わった途端に足のひどい痺れに耐えられなくなり、
終止ミーアキャット状態に。。

だけど、お花、器、食事、茶、お着物。
その全てが今の季節ならではなのです。
四季を楽しむ、今の季節を余す事なく。
有意義な時間を過ごさせて頂きました。

ああ、楽しかった～

おかげさまで元気チャージ完了

ありがとうございました！！！！！